MotoGPRACE REPORTS

第15戦アラゴンGP

2022年9月18日(日)

モーターランド・アラゴン
路面:ドライ 40℃、気温:23℃、湿度:45%

バニャイア、ランキングポイント差10。バスティアーニ 、今季4勝目。

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RACE REPORT

 第15戦アラゴンGPは、予選で上位を占めたドゥカティ勢の優勝争いとなり、今季5回目のフロントローから終盤までトップを走ったF・バニャイア(ドゥカティ)が2位でフィニッシュした。終盤、バニャイアに迫り、最終ラップにバニャイアを交わしたE・バスティアニーニ(ドゥカティ)が優勝。 わずか0.042秒。重なるようにフィニッシュラインを通過したバニャイアは、「優勝できなかったが最高のレースだった。エネアが最終ラップにしかけてくるのはわかっていたし、予想通り速かった。抜かれた後、安全に抜けるチャンスを待ったがわずかに届かなかった。チャンピオン争いをしているし今日は優勝するためにリスクを犯せなかった。今日は2位で十分。20点が欲しかった」と満面の笑みだった。

 

 オープニングラップに総合首位のF・クアルタラロ(ヤマハ)が転倒。過去4戦、連勝してクアルタラロとの差を確実に詰めていたバニャイアは、その差を30点から一気に10点へと縮めた。シーズンは残り5戦。日本GP、タイGPと続く3連戦最初のレースでチャンピオン争いは一気に振り出しに戻った。一方、6番手スタートからオープニングラップにM・マルケス(ホンダ)に追突して転倒したクアルタラロは、「いいレースができると思っていたがマルクにぶつかってしまった。怪我がなかったのが幸い。次の日本GPでは100%、優勝を目指す」と悔しそうだった。

 

 3位にはA・エルパルガロ(アプリリア)。4位にB・ビンダー(KTM)、予選2番手のJ・ミラー(ドゥカティ)がフロントのフィーリングに苦しみながら5位でフィニッシュ。以下、J・マルティン(ドゥカティ)6位、J・ザルコ(ドゥカティ)7位だった。

 

 オープニングラップの3コーナーでマルケスとクアルタラロが接触、転倒したクアルタラロを避けて大きくタイムロスした予選9番手のA・リンス(スズキ)が8位でフィニッシュした。「1周目のアクシデントは仕方ないしどうしょうもなかった。この転倒を避けるためにほぼ最後尾に下がったがなんとか8位まで追い上げることができた。今日は高速コーナーでスピードを乗せられず苦しかった」とホームGPで上位を走れず残念そうだった。

 

 9位にM・ベゼッキ(ドゥカティ)、10位にM・オリベイラ(KTM)。この二人とし烈なバトルを繰り広げたA・マルケス(ホンダ)が11位だった。「朝のウォームアップで大きな転倒をして決勝を走れるかどうか直前までわからなかった。チームが素晴らしい仕事をしてマシンを治してくれた。感謝したい。今日は序盤から100%でプッシュしたが、これが精一杯だった」と、悔しくも納得の表情だった。

 

 13位にM・ビニャーレス(アプリリア)。14位には、前戦サンマリノGPで引退したA・ドビツィオーゾに代わり、後半戦に出場することになったC・クラッチロー(ヤマハ)が入った。昨シーズンは怪我をしたM・モルビデリの代役として4戦に出場。約一年ぶりの実戦となったクラッチローは「とにかく完走しようと思っていた。多くを期待していなかったがいいペースで走ることが出来た。1年間もレースを離れていた割には、まずまずの走りだった」とポイントを獲得してチームを喜ばせた。15位にP・エスパルガロ(ホンダ)だった。

 

 今大会は、復帰戦となったM・マルケスがオープニングラップの3コーナーでスライドし、その背後にいたクアルタラロがスピードの落ちたマルケスに追突。激しく転倒した。その直後の7コーナーの立ち上がりでは、クアルタラロに追突されて不具合が生じたマルケスのマシンがまっすぐ走ることが出来ず中上貴晶(ホンダ)と接触、中上も転倒リタイアするというハプニングの連続だった。

RACE RESULT

Po. Rider/Team/Machine Time Support
1

#23 エネア・バスティアーニ

GRESINI Racing MotoGP / Ducati Desmosedici GP22

41'35.462  
2

#63 フランチェスコ・バニャイア

Ducati Lenovo Team / Ducati Desmosedici GP22

+0.042  
3

#41 アレイシ・エスパルガロ

Aprilia Racing / APRILIA RS-GP

+6.139  
4

#33 ブラッド・ビンダー

Red Bull KTM Factory Racing / KTM RC16

+6.379  
5

#43 ジャック・ミラー

Ducati Lenovo Team / Ducati Desmosedici GP22

+6.964  
6

#89 ホルヘ・マルティン

Prima Pramac Racing / Ducati Desmosedici GP22

+12.030  
7

#10 ルカ・マリーニ

Mooney VR46 Racing Team / Ducati Desmosedici GP21

+12.474  
8

#5 ヨハン・ザルコ

Prima Pramac Racing / Ducati Desmosedici GP22

+12.655  
9

#42 アレックス・リンス

Team SUZUKI ECSTAR / Suzuki GSX-RR

+12.702  
10

#72 マルコ・ベッツェッキ

Mooney VR46 Racing Team / Ducati Desmosedici GP21

+16.150  

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