MotoGPRACE REPORTS

第16戦日本GP

2022年9月25日(日)

モビリティリゾートもてぎ
路面:ドライ 38℃、気温:22℃、湿度:69%

ミラー、快走。今季初優勝。

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RACE REPORT

 アラゴンGPからの連戦となった第16戦日本GPは、予選7番手から好スタートを切って、オープニングラップに3番手につけたJ・ミラー(ドゥカティ)が3周目にトップに立つと後続を引き離し、今季初優勝を達成した。

 

 24周のレースを悠々の独走。最後は豪快なウィリーでチェッカーを受けたミラーは、「今回は金曜日のフリー走行からフィーリングが良く、ドライコンディションになった決勝も同じフィーリングを見つけることが出来た。ウエットコンディションの予選は、本来ウエットが得意なのに7番手に終わりがっかりしたが、今日はすべてがうまくいった。自分のキャリアでこんなにうまく乗れたことはなかったし、間違いなく自分にとっては最高のレースだった」と満面の笑みだった。ミラーは今季を最後にドゥカティを離れるが、「いつもチームは全力を尽くしてくれた。ドゥカティで通算3勝目。すばらしいレースだった」とスタッフも大喜びだった。

 

 2位には初フロントロー獲得の3番手から好スタートを切ったB・ビンダー(KTM)。3位にJ・マルティン(ドゥカティ)と続いた。

 

 その2人を視野にし烈な4位争いが繰り広げられた。終盤、M・オリベイラ(KTM)を抜いたM・マルケス(ホンダ)が4位でフィニッシュ。6月に右腕の再手術を行い前戦アラゴンGPで7戦ぶりに復帰したマルケスだが、復帰2戦目にして早くも表彰台争いに近づいた。 ウエットコンディションとなった予選では、2019年日本GP以来のPPを獲得(通算91回目)したマルケスは、「予想していたよりなにもかもが良かった。レースウイーク全体を通じてすべてをうまくまとめることが出来た。決勝では、最後にアタックも出来て順位を上げられた」と最高峰クラスを6度制しているマルケスが、復活に向けて一歩前進するレースだった。

 

 そのマルケスと接近戦を繰り広げたオリベイラが5位、L・マリーニ(ドゥカティ)が6位。7位にM・ビニャーレス(アプリリア)。ビニャーレスとE・バスティアーニ(ドゥカティ)とし烈な戦いを繰り広げたF・クアルタラロ(ヤマハ)が8位、バスティアーニが9位という結果だった。

 

 レース終盤、予選12番手からクアルタラロに接近したF・バニャイア(ドゥカティ)は「完全に自分のミス」と転倒しリタイア。前戦アラゴンGPでクアルタラロに10点差に迫ったバニャイアだが、今大会を終えて、総合2位は変わらずも、その差は18点へと開いた。

 

 予選のアタックに失敗して3列目9番手から苦しい戦いとなったクアルタラロは、「本来のパフォーマンスはもっと上で戦えるはずだったが、前にいるマーベリックをなかなかパスできなかったのが全て。タイヤの選択も間違っていなかった。ペッコ(バニャイア)が後ろに来ていることも音でわかったが、彼のクラッシュ音が聞こえた」と、バニャイアのミスでリードを広げたが、苦しいレースだった。9位にバスティアニーニ、10位にM・ベゼッキ(ドゥカティ)と続いた。

 

 今大会は、アラゴンGPからの機材の輸送に時間がかかることが予想されたため金曜日の走行が午後だけになり、土曜日は接近してきた台風の影響でタイムスケジュールが大幅に変更になった。当初、MotoGPクラスは3回のフリー走行が予定されていたが、雷雨を伴う豪雨のために2回だけ。そしてウエットコンディションで予選が行われた。

 

 決勝日は、青空が広がる絶好のコンディションとなり、タイヤの選択やマシンのセットアップが難しいレースだった。その中でスズキ勢はA・リンス、怪我で欠場のJ・ミルの代役として出場の津田拓也ともにマシントラブルでリタイアとなった。好スタートで予選18番手からオープニングラップに11番手まで浮上したリンスは「フロントタイヤの空気圧に問題が生じたのでリタイアすることを決めた」。代役の津田も漏れたオイルに火がついてリタイア。今季を最後に撤退するスズキとしては最後の日本GPで完走できず悔しい結果だった。 ホームGPで気合満々の中上貴晶(ホンダ)は前戦アラゴンGPで負傷した右手の影響で20位。ワイルドカードで出場の長島哲太(ホンダ)は転倒リタイアだった。

RACE RESULT

Po. Rider/Team/Machine Time Support
1

#43 ジャック・ミラー

Ducati Lenovo Team / Ducati Desmosedici GP22

42’29.174  
2

#33 ブラッド・ビンダー

Red Bull KTM Factory Racing / KTM RC16

+3.409  
3

#89 ホルヘ・マルティン

Prima Pramac Racing / Ducati Desmosedici GP22

+4.136  
4

#93 マルク・マルケス

Repsol Honda Team / Honda RC213V

+7.784  
5

#88 ミゲル・オリベイラ

Red Bull KTM Factory Racing / KTM RC16

+8.185  
6

#10 ルカ・マリーニ

Mooney VR46 Racing Team / Ducati Desmosedici GP21

+8.348  
7

#12 マーベリック・ビニャーレス

Aprilia Racing / APRILIA RS-GP

+9.879  
8

#20 ファビオ・クアルタラロ

Monster Energy Yamaha MotoGP / Yamaha YZR-M1

+10.193  
9

#23 エネア・バスティアーニ

GRESINI Racing MotoGP / Ducati Desmosedici GP21

+10.318  
10

#72 マルコ・ベッツェッキ

Mooney VR46 Racing Team / Ducati Desmosedici GP21

+16.419  

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