SUPER GTRACE REPORTS

第7戦AUTOPOLIS GT

2022年 10月1日(土) ~ 2日(日)

オートポリス(300kmレース)

#17 Astemo NSX-GTが逆転で今季初優勝。

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RACE REPORT

 シリーズ唯一の九州地区での開催として、10月1~2日に大分県のオートポリスで開催された「FAV HOTEL AUTOPOLIS GT 300km RACE」は、#17 Astemo NSX-GTが逆転で今季初優勝。2位にも#100 STANLEY NSX-GTが入り、シリーズ大詰めの一戦はホンダ勢による1-2となった。

 

 このところ、雨に祟られることの多かった今シーズンのSUPER GTだが、このオートポリスでの第7戦は、土日共に好天に恵まれてのレースウィークとなった。

 シーズンも残すところ2戦となり、これまで蓄積されてきたサクセスウエイトも今大会は半分に軽減されて迎えたオートポリス。快晴となり路面温度も40℃を越す暑さとなった土曜の午後3時にスタートした公式予選は、いつものようにGT300のQ1から行われた。

 まずQ1A組では、唯一の43秒台を刻んだ55号車NSX GT3が1分43秒737で首位。18号車NSX GT3、56号車GT-Rが2~3番手に。

 続くB組では、10号車GT-Rが1分43秒243までタイムを伸ばして首位通過し、52号車GRスープラ、9号車フェラーリが2~3番手も、上位陣は43秒台での争いとなる。

 午後3時33分にスタートしたGT500のQ1では、1分32秒097で36号車GRスープラがトップを奪い、#100 STANLEY NSX-GT、#24 リアライズコーポレーション ADVAN Zが2~3番手に。

 

 午後3時53分に始まったGT300のQ2では、43秒台を切るハイレベルな攻防となった結果、61号車BRZが今季4度目のポールポジションを獲得。52号車GRスープラ、2号車GR86が2~3番手となった。

 そして迎えた午後4時11分からのGT500のQ2。セッション終盤、32秒台で推移していたアタック合戦において、#100 STANLEY NSX-GTが1分31秒867を叩き出し、勝負あったかと思われたが、そのさらに背後でアタックしていた#24 リアライズコーポレーション ADVAN Zが1分31秒679をマーク、逆転でKONDOレーシングに5年ぶりの最前列をもたらすこととなった。#100 STANLEY NSX-GTが2番手、3番手に19号車GRスープラが続いた。

 

 翌日の決勝日も快晴となったオートポリスでは、決勝前にF-15イーグル戦闘機がウェルカムフライトを行うなど、華やかな盛り上がりを見せる中、午後1時35分にフォーメーションラップがスタート、65周の決勝は前日の予選同様、10月としては路面温度40℃オーバーの過酷な条件下で火蓋が切って落とされた。

 

 レースが始まると、ポールシッターの#24 リアライズコーポレーション ADVAN Zがトップをキープする一方、#100 STANLEY NSX-GT、19号車GRスープラ、#17 Astemo NSX-GTら上位グリッドのマシンがこれを追走するが、#24 リアライズコーポレーション ADVAN Zのペースは早く、徐々に#100 STANLEY NSX-GT以下は引き離されていくことに。後方では、スタートでポジションを上げた#12 カルソニック IMPUL Zを含め、19号車GRスープラ、#17 Astemo NSX-GT、14号車GRスープラらが接近戦を演じる。

 16周目にGT300車両がストップしたためFCYが入るが、これが解除となった18周目に#17 Astemo NSX-GTが19号車GRスープラをパスし3番手に。その直後、22周目には#100 STANLEY NSX-GT、23周目には#17 Astemo NSX-GTと、早めのピットインを行う2~3番手に対して、トップの#24 リアライズコーポレーション ADVAN Zは少し引っ張り、27周目にピットへと向かう。しかし、このピットで#17 Astemo NSX-GTと#100 STANLEY NSX-GT、2台のNSX-GTがアンダーカットに成功し、#17 Astemo NSX-GT、#100 STANLEY NSX-GT、#24 リアライズコーポレーション ADVAN Zというトップ3のオーダーとなる。

 

 トップに立った#17 Astemo NSX-GTが安定したラップを刻む中、#100 STANLEY NSX-GTは終盤ペースが落ち、#24 リアライズコーポレーション ADVAN Zの接近を許すが、なんとか2番手を死守することに。終盤、10秒以上のギャップを築いた#17 Astemo NSX-GTが、土曜の大きなクラッシュから起死回生、見事逆転で今季初優勝を飾ることに。#100 STANLEY NSX-GTが2位に入り、#24 リアライズコーポレーション ADVAN Zが3位に。さらに14号車GRスープラ、19号車GRスープラ、そして#12 カルソニック IMPUL Zが4~6位に。

 この結果、最終戦を前に、#3 CRAFTSPORTS MOTUL Z、#12 カルソニック IMPUL Z、#17 Astemo NSX-GTが僅差のランキングトップ3に。また、#100 STANLEY NSX-GT、37号車GRスープラ、14号車GRスープラまでがタイトルの望みを残す形となった。

 

 GT300では、ポールポジションの61号車BRZがスタートから首位を守るも、予選2番手の52号車GRスープラが強烈なプレッシャーをかける展開となり、これを88号車ランボルギーニGT3、65号車メルセデスGT3、55号車NSX GT3が追走。

 しかし、GT500がGT300を周回遅れにし始めた10周目に、52号車GRスープラがGT500をうまく使って61号車BRZをオーバーテイクすることに成功すると、FCYが明けたあとも順調に首位をひた走り、徐々にトップ2台は単独に。代わって3番手争いは激しくなり、88号車ランボルギーニGT3、65号車メルセデスGT3、56号車GT-R、4号車メルセデスGT3らが僅差の戦いを見せる。

 

 ピット作業を終えた段階でもトップは52号車GRスープラ。61号車BRZがこれを追うが、数秒差は縮まらず、首位争いはこう着状態となっていく。

 結局、52号車GRスープラは危なげなく逃げ切って今季初優勝。61号車BRZが2位に入り、65号車メルセデスGT3が3位に。88号車ランボルギーニGT3、56号車GT-R、4号車メルセデスGT3までがトップ6となり、GT300では56号車GT-Rがランキング首位ながらも61号車BRZが僅差の2番手に。また、GT500同様にランキングトップ6までがタイトルの可能性を残して最終戦に臨むこととなった。

 

 いよいよ迎える今季最終戦「MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL」は、1カ月後の11月5~6日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催されることとなっている。

RACE RESULT

Po. Driver/Team/Machine Time Support
1

#17 塚越広大 / 松下信治

Astemo REAL RACING / Astemo NSX-GT

1:54’02.411  
2

#100 山本尚貴 / 牧野任祐

TEAM KUNIMITSU / STANLEY NSX-GT

+13.162  
3

#24 佐々木大樹 / 平手晃平

KONDO RACING / リアライズコーポレーション ADVAN Z

+13.453  
4

#14 大嶋和也 / 山下健太

TGR TEAM ENEOS ROOKIE / ENEOS X PRIME GR Supra

+19.045  
5

#19 国本雄資 / 阪口晴南

TGR TEAM WedsSport BANDOH / WedsSport ADVAN GR Supra

+19.621  
6

#12 平峰一貴 / B.バゲット

TEAM IMPUL / カルソニック IMPUL Z

+20.348  
7

#3 千代勝正 / 高星明誠

NDDP RACING / CRAFTSPORTS MOTUL Z

+31.560  
8

#36 坪井翔 / G.アレジ

TGR TEAM au TOM’S / au TOM’S GR Supra

+38.330  
9

#37 S.フェネストラズ / 宮田莉朋

TGR TEAM KeePer TOM’S / KeePer TOM’S GR Supra

+39.762  
10

#39 関口雄飛 / 中山雄一

TGR TEAM SARD / DENSO KOBELCO SARD GR Supra

+40.849  
11

#8 野尻智紀 / 福住仁嶺

ARTA / ARTA NSX-GT

+1Lap  
12

#16 笹原右京 / 大湯都史樹

TEAM Red Bull MUGEN / Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT

+1Lap  
13

#64 伊沢拓也 / 大津弘樹

Modulo Nakajima Racing / Modulo NSX-GT

+1Lap  
14

#23 松田次生 / R.クインタレッリ

NISMO / MOTUL AUTECH Z

+2Laps  
15

#38 立川祐路 / 石浦宏明

TGR TEAM ZENT CERUMO / ZENT CERUMO GR Supra

+19Laps  

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