SUPER GTRACE REPORTS

第2戦FUJI GT

2023年 5月3日(水) ~ 4日(木)

富士スピードウェイ(450kmレース)

GT500では#100 STANLEY NSX-GT、#17 Astemo NSX-GTの2台のNSX勢が表彰台を獲得。

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RACE REPORT

 5月3~4日、好天に恵まれた富士スピードウェイを舞台に「FUJIMAKI GROUP FUJI GT 450km RACE」が行われた。ゴールデンウィークの風物詩として知られるこの大会には多くの観客が詰めかける中、GT500では#100 STANLEY NSX-GT、#17 Astemo NSX-GTの2台のNSX勢が表彰台を獲得。また、GT300では56号車GT-Rがポール・トゥ・ウインを飾った。

 

 爽やかな青空の下で迎えた今大会。450kmという長い戦いを前に、3日(水)の15時15分から、まずはGT300のQ1A組の公式予選が行われ、10号車GT-R、4号車メルセデスGT3、6号車アウディR8 LMSがトップ3に。続いて行われたB組では、2号車GR86、88号車ランボルギーニGT3、56号車GT-Rが1~3番手を占める。

 15時48分にスタートしたGT500のQ1では、#16 ARTA MUGEN NSX-GTが暫定ポールを奪い、これに僚友の#8 ARTA MUGEN NSX-GTが続き、#24 リアライズコーポレーション ADVAN Zが続く一方、開幕戦ウイナーの#23 MOTUL AUTECH ZがQ1敗退を喫することに。

 

 16時08分に始まったGT300のQ2では、56号車GT-Rが1分35秒114で今季初ポールを獲得。ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラにとってはGT300では、これが初PPだった。2番手には31号車レクサスLCが1分35秒176と僅差で続き、3番手には4号車メルセデスGT3が入ったが、コンマ5秒弱の間にトップ10が入る激戦となった。

 そして注目のGT500のQ2は16時26分に開始され、セッション後半に#100 STANLEY NSX-GTが1分26秒420で首位に立つと、翌周にタイムを上げて追い縋った19号車GRスープラと#16 ARTA MUGEN NSX-GTを僅差で抑えてポールポジションをゲット。19号車GRスープラ、#16 ARTA MUGEN NSX-GTに次いで、14号車GRスープラ、#24 リアライズコーポレーション ADVAN Z、36号車GRスープラまでがトップ6という結果となった。

 

 翌4日(木)の富士スピードウェイも快晴となる中、450km、100周の攻防となった決勝は、白バイとパトカーのパレードランに続きフォーメーションラップが行われ、13時37分に戦いの火蓋が切って落とされた。

 

 予選でタイヤダメージを負った38号車GRスープラがピットスタートとなったが、それ以外のGT500車両が一斉に1コーナーへ雪崩れ込む。ポールシッターの#100 STANLEY NSX-GTがポジションを守り、19号車GRスープラ、#16 ARTA MUGEN NSX-GT、#24 リアライズコーポレーション ADVAN Zが続くが、早々に#16 ARTA MUGEN NSX-GT、#24 リアライズコーポレーション ADVAN Zが19号車GRスープラを捉えてポジションを上げる。しかしその背後では序盤のうちに36号車GRスープラが4番手にまで浮上を果たす。

 

 トップの#100 STANLEY NSX-GTには#16 ARTA MUGEN NSX-GT、そして#24 リアライズコーポレーション ADVAN Zをパスした36号車GRスープラが迫っていくが、31周目のTGRコーナーで36号車GRスープラが2番手に。直後に#100 STANLEY NSX-GTと#16 ARTA MUGEN NSX-GTがピットインしたため、36号車GRスープラが首位に立つ。その後、最初のピット作業を迅速に終えた36号車GRスープラは#100 STANLEY NSX-GTの前でコース復帰。全車が1回目のピットを終えた段階でも、36号車GRスープラは首位の座を譲る事なくレースをリードする。

 

 2番手には#100 STANLEY NSX-GTをかわした#8 ARTA MUGEN NSX-GTが浮上も、2回目のピット終了後には再び#100 STANLEY NSX-GTが2番手に。しかし、36号車GRスープラは大きなマージンに守られ62周目の2回目のピット後も磐石のレース運びを見せてリードを拡大すると、2番手に30秒近い大差をつけて100周を走り切って今季初優勝を飾ることに。

 ポール・トゥ・ウインは果たせなかったが、2位に入ったのは#100 STANLEY NSX-GT。終盤3番手につけた#24 リアライズコーポレーション ADVAN Z、#8 ARTA MUGEN NSX-GTがそれぞれトラブルやガス欠に見舞われた事で脱落したこともあり、#17 Astemo NSX-GTが表彰台の最後の一角となる3位を得た。

 以下、14号車GRスープラ、#3 Niterra MOTUL Z、37号車GRスープラが4~6位となっている。

 

 一方、GT300では序盤こそポールポジションの56号車GT-Rがレースをリードするも、31号車レクサスLCをかわした4号車メルセデスGT3が追走。義務付けられた2回のピット作業のうち、1回目を早々にこなしてアンダーカットを狙う戦略を採る陣営もあり、こうした戦略を選んだ2号車GR86と52号車GRスープラが最初のピットを終えた56号車GT-Rに先行することに成功する。

 4号車メルセデスGT3が42周目にトラブルで戦列を離れるが、トップに立っていた2号車GR86は2回目のピット作業後も首位を堅守。一方の56号車GT-Rは、逆に61周目まで2回目のピットを伸ばし、タイヤの状態の良さを武器に先行する2号車GR86との間合いを詰めていく。

 結局56号車GT-Rは81周目のTGRコーナーで2号車GR86を捕らえてトップ浮上。最後まで再逆転を諦めない2号車GR86との攻防が展開されたが、56号車GT-Rが逃げ切って今季初優勝を手にした。

 2号車GR86が2位となり、3位には52号車GRスープラ。さらに65号車メルセデスGT3、10号車GT-R、88号車ランボルギーニGT3が4~6位に続く結果となった。

 

 次大会「SUZUKA GT 450km RACE」は1カ月後の6月3~4日、鈴鹿サーキットで開催予定だ。

RACE RESULT

Po. Driver/Team/Machine Time Support
1

#36 坪井翔 / 宮田莉朋

TGR TEAM au TOM’S / au TOM’S GR Supra

2:33’36.151  
2

#100 山本尚貴 / 牧野任祐

TEAM KUNIMITSU / STANLEY NSX-GT

+28.519  
3

#17 塚越広大 / 松下信治

Astemo REAL RACING / Astemo NSX-GT

+49.370  
4

#14 大嶋和也 / 山下健太

TGR TEAM ENEOS ROOKIE / ENEOS X PRIME GR Supra

+50.466  
5

#3 千代勝正 / 高星明誠

NDDP RACING / Niterra MOTUL Z

+58.159  
6

#37 笹原右京 / G.アレジ

TGR TEAM Deloitte TOM’S / Deloitte TOM’S GR Supra

+59.585  
7

#23 松田次生 / R.クインタレッリ

NISMO / MOTUL AUTECH Z

+64.910  
8

#39 関口雄飛 / 中山雄一

TGR TEAM SARD / DENSO KOBELCO SARD GR Supra

+65.169  
9

#1 平峰一貴 / B.バゲット

TEAM IMPUL / MARELLI IMPUL Z

+80.099  
10

#16 福住仁嶺 / 大津弘樹

ARTA / ARTA MUGEN NSX-GT

+81.199  
11

#8 野尻智紀 / 大湯都史樹

ARTA / ARTA MUGEN NSX-GT

+1Lap  
12

#19 国本雄資 / 阪口晴南

TGR TEAM WedsSport BANDOH / WedsSport ADVAN GR Supra

+1Lap  
13

#38 立川祐路 / 石浦宏明

TGR TEAM ZENT CERUMO / ZENT CERUMO GR Supra

+1Lap  
14

#64 伊沢拓也 / 太田格之進

Modulo Nakajima Racing / Modulo NSX-GT

+1Lap  
15

#24 佐々木大樹 / 平手晃平

KONDO RACING / リアライズコーポレーション ADVAN Z

+5Laps  

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