SUPER GTRACE REPORTS
第3戦SUZUKA GT
2022年 5月28日(土) ~ 29日(日)
鈴鹿サーキット(300kmレース)
前戦富士で大きなクラッシュに見舞われた#3 CRAFTSPORTS MOTUL Zが優勝。復活と呼ぶにふさわしい勝利を飾った。

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RACE REPORT
5月28~29日、今季3戦目となる「たかのこのホテル SUZUKA GT 300km RACE」が、三重県の鈴鹿サーキットで開催され、夏を思わせる暑さとなる中、前戦富士で大きなクラッシュに見舞われた#3 CRAFTSPORTS MOTUL Zが優勝。新型Zにおける初優勝とともに、まさに復活と呼ぶにふさわしい勝利を飾った。
快晴となった5月28日(土)、30℃近くまで気温が上がり、路面温度も45℃に届こうかという暑さとなる中、午後2時55分からGT300、GT500の公式予選が行われた。
まずはGT300のQ1A組が行われたが、ここでは7号車BMW M4 GT3が1分57秒179でトップタイム。これに96号車RC F GT3、56号車GT-Rが2~3番手で続くが、B組では61号車BRZが1分57秒140とA組のトップタイムを上回って首位に。360号車GT-R、5号車MC86が2~3番手につけた。
続いて午後3時28分から行われたGT500のQ1では、公式練習でトラブルに見舞われた38号車GRスープラが出走を見送り14台がコースイン。ここで1分44秒230というレコードタイムを叩き出して首位に立ったのは、前戦で大クラッシュを喫した#3 CRAFTSPORTS MOTUL Z。39号車、37号車のGRスープラ勢が2~3番手に続く。
そして午後3時48分からのGT300のQ2では61号車BRZがセクター2まで好タイムをマークも、トラブルに見舞われて急遽スローダウンする波乱もあったが、7号車BMW M4 GT3をおさえて10号車GT-Rがトップタイムを叩き出しセッションは終了。ところが、再車検で10号車GT-Rに最低地上高違反があったためタイムが抹消となり、2番手で終えていた7号車BMW M4 GT3が繰り上がって初ポールに。96号車RC F GT3、56号車GT-Rが2~3番手となった。
最終セッションとなるGT500のQ2は、午後4時06分にスタート。Q1を制した#3 CRAFTSPORTS MOTUL Zがトップに立つも、終盤に19号車GRスープラが1分44秒112でレコードタイムを更新する好タイムを叩き出して2戦連続でのポールシッターに。2番手には37号車GRスープラが続き、#3 CRAFTSPORTS MOTUL Zは3番手に。以下、#16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT、#17 Astemo NSX-GT、39号車GRスープラがトップ6に入った。
一夜開けた鈴鹿も好天に恵まれたが、前日をも上回る真夏のような暑さとなり、路面温度も50℃前後まで上昇する中、午後2時40分に52周の戦いが始まった。
オープニングラップ後半までトップを死守していたポールシッターの19号車GRスープラだったが、スタートで2番手に浮上していた#3 CRAFTSPORTS MOTUL Zが、目を見張るスピードを見せて130R飛び込みでトップに浮上。さらに、シケインへの飛び込みで37号車GRスープラも19号車GRスープラを捕らえて2番手にポジションを上げる。
ここから19号車GRスープラは#17 Astemo NSX-GTにもかわされるが、#12 カルソニック IMPUL Zがスローダウンしてコース外にストップしたため、早くもFCYが導入される。これが解除されると、再び猛ダッシュを見せた#3 CRAFTSPORTS MOTUL Zが、徐々に37号車GRスープラ以下を突き放していく。
すると、11周目には38号車GRスープラがトラブルからコース外にストップ。これでセーフティーカーが入り、#3 CRAFTSPORTS MOTUL Zのリードはなくなるが、14周目のリスタートから再び後続を引き離すことに成功し、37号車GRスープラ以下を寄せ付けない。
ルーティンピットを終えても#3 CRAFTSPORTS MOTUL Zの優位は変わらず、2番手に浮上した#17 Astemo NSX-GTとのギャップは15秒を超える展開となるが、38周目に#16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTがGT300車両に追突する形でアクシデントが発生し、2度目のセーフティーカーランに。
再び大量リードを失った#3 CRAFTSPORTS MOTUL Zだったが、再スタート後も再び後続を突き放すと、そのまま逃げ切って今季初優勝を飾ることに。2~3位には#17 Astemo NSX-GT、37号車GRスープラと序盤から上位を争った2台が表彰台に上がり、39号車GRスープラ、19号車GRスープラ、#24 リアライズコーポレーション ADVAN Zまでが4~6位に入った。
一方GT300では、ポールシッターの7号車BMW M4 GT3が好スタートを決め、96号車RC F GT3、56号車GT-Rがその背後で2番手を争う展開に。
序盤のFCY明け、徐々にリードを拡大しつつあった7号車BMW M4 GT3だが、8周目にシケインで18号車NSX GT3がトラブルからコースアウトしクラッシュ。また、GT500のストップ車両があったことでセーフティーカーが導入され、いったん7号車BMW M4 GT3のリードは帳消しに。
しかし、再開後も7号車BMW M4 GT3は再びリードを拡大。ルーティンピットを終えてもトップを死守する7号車BMW M4 GT3だったが、2番手にはセーフティーカー中に給油を済ませてポジションを上げた52号車GRスープラが浮上、これにタイヤ無交換作戦を採った5号車MC86が続き、56号車GT-Rらとの激しい3番手争いに。
ところが、2度目のセーフティーカーのリスタートの際、52号車GRスープラはシケインでコースアウトを喫しポジションダウン。代わって5号車MC86、56号車GT-Rが2~3番手に浮上するが、盤石の走りを見せた7号車BMW M4 GT3はそのままトップでチェッカーを受け、嬉しい初優勝を飾ることとなった。
また、5号車MC86は56号車GT-Rの猛攻を凌いで2位表彰台を獲得。52号車GRスープラ、88号車ランボルギーニGT3、34号車GT-Rが4~6位となっている。
次大会「2022 AUTOBACS SUPER GT Round4」は、2カ月と長いインターバルを置き、8月6~7日に再び富士スピードウェイで開催されることとなっている。
RACE RESULT
Po. | Driver/Team/Machine | Time | Support |
---|---|---|---|
1 |
#3 千代勝正 / 高星明誠 NDDP RACING / CRAFTSPORTS MOTUL Z |
1:55’50.895 | |
2 |
#17 塚越広大 / 松下信治 Astemo REAL RACING / Astemo NSX-GT |
+4.549 | |
3 |
#37 S.フェネストラズ / 宮田莉朋 TGR TEAM KeePer TOM’S / KeePer TOM’S GR Supra |
+4.832 | |
4 |
#39 関口雄飛 / 中山雄一 TGR TEAM SARD / DENSO KOBELCO SARD GR Supra |
+4.880 | |
5 |
#19 国本雄資 / 阪口晴南 TGR TEAM WedsSport BANDOH / WedsSport ADVAN GR Supra |
+8.357 | |
6 |
#24 佐々木大樹 / 平手晃平 KONDO RACING / リアライズコーポレーション ADVAN Z |
+10.429 | |
7 |
#8 野尻智紀 / 福住仁嶺 ARTA / ARTA NSX-GT |
+10.472 | |
8 |
#14 大嶋和也 / 山下健太 TGR TEAM ENEOS ROOKIE / ENEOS X PRIME GR Supra |
+13.278 | |
9 |
#100 山本尚貴 / 牧野任祐 TEAM KUNIMITSU / STANLEY NSX-GT |
+14.304 | |
10 |
#36 坪井翔 / G.アレジ TGR TEAM au TOM’S / au TOM’S GR Supra |
+15.362 | |
11 |
#64 伊沢拓也 / 大津弘樹 Modulo Nakajima Racing / Modulo NSX-GT |
+17.764 | |
12 |
#23 松田次生 / R.クインタレッリ NISMO / MOTUL AUTECH Z |
+54.222 | |
13 |
#16 笹原右京 / 大湯都史樹 TEAM Red Bull MUGEN / Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT |
+15LAP | |
— |
#38 立川祐路 / 石浦宏明 TGR TEAM ZENT CERUMO / ZENT CERUMO GR Supra |
+42LAP | |
— |
#12 平峰一貴 / B.バゲット TEAM IMPUL / カルソニック IMPUL Z |
+51LAP |
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