SUPER GTRACE REPORTS
第4戦FUJI GT
2022年 8月6日(土) ~ 7日(日)
富士スピードウェイ(100ラップレース)
37号車GRスープラが逆転優勝。#12 カルソニック IMPUL Zと#24 リアライズコーポレーション ADVAN Z、2台のZが表彰台を手にした。

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RACE REPORT
約2カ月半という長いインターバルを経て、8月6~7日に富士スピードウェイで行われた「FUJIMAKI GROUP FUJI GT 100Lap RACE」は、逆転で37号車GRスープラが優勝。#12 カルソニック IMPUL Zと#24 リアライズコーポレーション ADVAN Z、2台のZが表彰台を手にした。
気温も30℃に大きく届かず、8月上旬とは思えないほどのコンディションとなった土曜日の富士スピードウェイ。午後3時からの公式予選も気温22℃とかなり涼しい状況下でのアタックとなった。
まず最初に行われたGT300のQ1A組では、10号車GT-R、4号車メルセデスGT3、18号車NSX GT3がトップ3。続くB組では、11号車GT-R、50号車MC86、2号車GR86が上位を奪う。
午後3時35分からのGT500Q1は、38号車GRスープラがトップタイムを奪取。しかし、まったくの同タイムで36号車GRスープラが続き、3番手には19号車GRスープラ、4番手にも37号車GRスープラが続き、GRスープラ勢がトップ4を独占することとなった。
午後3時55分スタートのGT300のQ2では、61号車BRZが1分35秒567でトップを奪うかに見えたが、65号車メルセデスGT3が1000分の17秒上回り、1分35秒550で逆転、2年ぶりのポールシッターに。3番手には4号車メルセデスGT3、4番手には10号車GT-Rが続く結果となった。
そして午後4時13分に始まったGT500のQ2。ここでは#24 リアライズコーポレーション ADVAN Zが1分26秒813を刻んで首位に立つが、19号車GRスープラが1分26秒178の驚異的なタイムで逆転。19号車GRスープラはそのまま3戦連続でのPPをゲットし、同じヨコハマタイヤを履く#24 リアライズコーポレーション ADVAN Zが2番手、3~4番手には37号車GRスープラと38号車GRスープラが並ぶこととなった。
翌日の日曜も予想に反して気温が上がらず、路面温度も30℃前後というコンデイション。さらに決勝コースインの頃には通り雨も降るなど、波乱の様相を呈する中で午後2時にパレードラップがスタート。しかし、パレードラップのペースが遅かったためか、急遽フォーメーションラップが1周追加され、100周レースが1周減算され、99周での戦いとなった。
GT500ではスタート直後こそ19号車GRスープラ、#24 リアライズコーポレーション ADVAN Z、37号車GRスープラとグリッド通りのオーダーでレースが始まったが、3周目のTGRコーナーで#24 リアライズコーポレーション ADVAN Zが19号車GRスープラを抜いてトップ浮上。さらに19号車GRスープラをかわし、37号車GRスープラ、#12 カルソニック IMPUL Zが2~3番手に上がってくる。
4番手には38号車GRスープラがつけていたが、前戦のトラブルに起因するシャシー・エンジン交換を行ったことからペナルティーストップ10秒を消化せねばならず後退。代わって#8 ARTA NSX-GTが4番手に続いた。
1回目のピットストップの後も#24 リアライズコーポレーション ADVAN Z、37号車GRスープラ、#12 カルソニック IMPUL Zのオーダーは変わらなかったが、レース後半に入ったころからトップ3のギャップが縮小していたことから、72周目の2回目のピットインで37号車が逆転に成功し事実上の首位に。#12 カルソニック IMPUL Z、#24 リアライズコーポレーション ADVAN Zが2~3番手というオーダーに入れ替わった。
残る周回を危なげなく走破した37号車GRスープラが、今季初優勝。2~3番手も順位は変わらず、#12 カルソニック IMPUL Z、#24 リアライズコーポレーション ADVAN Zが2~3位の表彰台を獲得し、4~6位には36号車GRスープラ、#8 ARTA NSX-GT、39号車GRスープラが入った。
一方GT300では、序盤からポールポジションの65号車メルセデスGT3がレースをひっぱり、61号車BRZが2番手、3番手には4号車メルセデスGT3が続いていたが、7周目に2~3番手が入れ替わり、4号車メルセデスGT3が2番手に。
こうした背後の攻防をよそに、10秒以上のマージンを稼いでいた65号車メルセデスGT3だったが、右フロントの足周りにトラブルが発生し18周で緊急ピットインも、無念のリタイアとなり、4号車メルセデスGT3がトップに立った他、2番手には61号車BRZを抜いた10号車GT-Rが続くものの、38周を終え1回目のピットインを行った10号車GT-Rは、この際エンジン始動ができず修復のため大きく後退してしまう。代わってその後2番手に浮上してきた55号車NSX GT3も、43周目にスローダウン、ピットで修復後コースに復帰も再びコース上でストップしてしまい、車両回収のためFCYが導入された。
こうした背後のアクシデントに影響されず、盤石の首位にいた4号車メルセデスGT3だったが、なんと77周目に左フロントタイヤのバーストに見舞われてピットインも、大きく後退を余儀なくされる。
これでレース終盤には11号車GT-Rが首位に立ったが、2番手61号車BRZが肉薄。ストレートの速い11号車GT-Rとコーナリングに優れる61号車BRZの攻防は観客を沸かせたが、86周目に61号車BRZがトップを奪う。
その後は危なげなく逃げ切った61号車BRZが優勝。11号車GT-Rは最後は力尽きたか、約6秒差での2位チェッカーとなり、3位には18号車NSX GT3。4~6位には60号車GRスープラ、96号車RC F GT3、56号車GT-Rが続くこととなった。
次大会「2022 AUTOBACS SUPER GT Round5 FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 450km RACE」は、3週間後の8月27~28日に鈴鹿サーキットで開催されることとなっている。
RACE RESULT
Po. | Driver/Team/Machine | Time | Support |
---|---|---|---|
1 |
#37 S.フェネストラズ / 宮田莉朋 TGR TEAM KeePer TOM’S / KeePer TOM’S GR Supra |
2:34’24.270 | |
2 |
#12 平峰一貴 / B.バゲット TEAM IMPUL / カルソニック IMPUL Z |
+7.542 | |
3 |
#24 佐々木大樹 / 平手晃平 KONDO RACING / リアライズコーポレーション ADVAN Z |
+12.863 | |
4 |
#36 坪井翔 / G.アレジ TGR TEAM au TOM’S / au TOM’S GR Supra |
+15.822 | |
5 |
#8 野尻智紀 / 福住仁嶺 ARTA / ARTA NSX-GT |
+41.978 | |
6 |
#39 関口雄飛 / 中山雄一 TGR TEAM SARD / DENSO KOBELCO SARD GR Supra |
+45.334 | |
7 |
#14 大嶋和也 / 山下健太 TGR TEAM ENEOS ROOKIE / ENEOS X PRIME GR Supra |
+47.184 | |
8 |
#100 山本尚貴 / 牧野任祐 TEAM KUNIMITSU / STANLEY NSX-GT |
+68.814 | |
9 |
#19 国本雄資 / 阪口晴南 TGR TEAM WedsSport BANDOH / WedsSport ADVAN GR Supra |
+84.628 | |
10 |
#17 塚越広大 / 松下信治 Astemo REAL RACING / Astemo NSX-GT |
+1Lap | |
11 |
#64 伊沢拓也 / 大津弘樹 Modulo Nakajima Racing / Modulo NSX-GT |
+1Lap | |
12 |
#16 笹原右京 / 大湯都史樹 TEAM Red Bull MUGEN / Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT |
+1Lap | |
13 |
#3 千代勝正 / 高星明誠 NDDP RACING / CRAFTSPORTS MOTUL Z |
+2Laps | |
14 |
#23 松田次生 / R.クインタレッリ NISMO / MOTUL AUTECH Z |
+10Laps | |
— |
#38 立川祐路 / 石浦宏明 TGR TEAM ZENT CERUMO / ZENT CERUMO GR Supra |
+55Laps |
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はNGKスパークプラグサポートチームです。