MotoGPRACE REPORTS

第13戦インドGP

2023年 9月 24日(日)

ブッダ・インターナショナル・サーキット
路面:ドライ 39℃、気温:33℃、湿度:65%

クアルタラロ、3位表彰台。ミル、今季ベストの5位。

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RACE REPORT

 初開催となった第13戦インドGPは、連日30度を超える暑さ、60%を越える湿度という厳しい条件の中で行われ、F・クアルタラロ(ヤマハ)が3位になり今季2回目の表彰台を獲得した。連日の猛暑の中、スプリントではスコールの影響でスタートが遅れ13周が11周に短縮された。さらに、タイヤにもライダーにも厳しいコンディションを考慮、決勝レースも24周を21周に減算して行われた。

 

 予選8番手のクアルタラロは、前日のスプリントで怪我をしたL・マリーニ(ドゥカティ)が欠場したため7番手グリッドから決勝に挑み、オープニングラップ5番手と好スタートを切ると、M・マルケス(ホンダ)、J・ミル(ホンダ)と4位争いのグループを形成した。その後、6周目にマルケスが転倒し4番手に浮上。レース中盤にはF・バニャイア(ドゥカティ)が転倒リタイアとなり3番手へ。レース終盤には2位のJ・マルティン(ドゥカティ)に迫り、し烈なバトルを繰り広げたが、わずかの差で3位だった。第3戦アメリカズGP以来の10戦ぶりに表彰台に立ったクアルタラロは、「本当にタフなレースだった。今日はすべてを使い切った。ストレートの加速で大きく遅れてしまう厳しい戦いだったが、クルーチーフからはベストレースだったと言ってもらえた」と100%力を出し切っての表彰台獲得に満面の笑み。クアルタラロは、スタートから一度もミスはなく、「レースウイークを通じて充実していた」と振り返った。

 

 安定した走りで初開催のインドGPを乗り切ったクアルタラロは「スプリントもいい走りが出来て6位だった。今回の結果には満足しているし、今後もこのようなレースができることを期待している。私たちは常にクレバーでいることが重要だし、チャンスが巡ってきたときに、それをつかみに行かなければならない。最後までプッシュしたし、タイヤはぎりぎりの状態。3位表彰台は現状ベスト」とスタッフから大きな祝福を受けていた。

 

 優勝したM・ベゼッキ(ドゥカティ)とクアルタラロと終盤激しいバトルを繰り広げた2位のマルティンは、レース終了後、脱水症状のためパルクフェルメで倒れるなど、体力的に厳しいレースだった。

 

 マリーニの欠場で4番手グリッドから決勝に挑んだJ・ミル(ホンダ)が今季ベストグリッドから今季ベストの5位でフィニッシュした。今大会はフリー走行、プラクティスともに好調で、チームメートのマルケス、3位になったクアルタラロを激しく追撃。レース終盤は、B・ビンダー(KTM)とし烈な4位争いを繰り広げ、わずかの差で5位だった。前日のスプリントでは、好走するも転倒リタイアに終わった。そのときに「明日はしっかり結果につなげたい」とコメント。その言葉通りの戦いをしたミルは、「今日はすばらしいレースだった。今大会のパフォーマンスにはとても満足しているし、5位という結果は、我々にとって大きな励みになった」と、やっと本来の力を発揮したことで明るい表情だった。

 

 J・ザルコ(ドゥカティ)が6位、F・モルビデリ(ヤマハ)が7位。モルビデリは予選は17番手だったが、決勝レースは、二人の選手が怪我で欠場し15番手グリッドからスタートした。そして4位のビンダー、5位のミルを視野に、ザルコを追撃しての7位だった。前日のスプリントはスタート直後の多重クラッシュを避けるために大きく遅れて最下位だったが、決勝レースはしっかりと走り切った。「15番手グリッドから挽回するのは大変だった。でも、いいバトルが何回も出来たし、チームとしても3位&7位になれてとても良かった」と明るい表情だった。

 

 8位にM・ビニャーレス(アプリリア)。9位にはマルケス、6周目の転倒で4番手から16番手までポジションを落とすも素晴らしい追い上げをみせた。前日のスプリントでは3位になり開幕戦ポルトガルGP以来のメダル獲得。決勝レースでは今季初表彰台獲得を目指したが、「今日の結果には満足している」と久しぶりの快走に手応えをアピールした。

 

 11位に中上貴晶(ホンダ)。怪我で欠場のA・リンスの代役として出場のS・ブラドル(ホンダ)が15位。怪我で欠場のE・バスティアニーニ(ドゥカティ)の代役として出場のM・ピロは、足首の不調でペースが上がらず16位だった。

 

 総合首位でレース中盤まで3位を走ったバニャイアは転倒リタイアだった。前日のスプリントで2位。決勝レースでは優勝を狙ったが残念な結果に終わった。「今日はフロントにハードタイヤを選んだが、厳しい走りになった。他のドゥカティ勢が使ったミディアムでは、いい走りが出来なかったので仕方なかった」と肩を落とすも、総合首位をキープした。

RACE RESULT

Po. Rider/Team/Machine Time Support
1

#72 マルコ・ベゼッキ

Mooney VR46 Racing Team / Ducati Desmosedici GP23

36’59.157  
2

#89 ホルヘ・マルティン

Prima Pramac Racing / Ducati Desmosedici GP23

+8.649  
3

#20 ファビオ・クアルタラロ

Monster Energy Yamaha MotoGP / Yamaha YZR-M1

+8.855  
4

#33 ブラッド・ビンダー

Red Bull KTM Factory Racing / KTM RC16

+12.643  
5

#36 ジョアン・ミル

Repsol Honda Team / Honda RC213V

+13.214  
6

#5 ヨハン・ザルコ

Prima Pramac Racing / Ducati Desmosedici GP23

+14.673  
7

#21 フランコ・モルビデリ

Monster Energy Yamaha MotoGP / Yamaha YZR-M1

+16.946  
8

#12 マーベリック・ビニャーレス

Aprilia Racing / APRILIA RS-GP

+17.191  
9

#93 マルク・マルケス

Repsol Honda Team / Honda RC213V

+19.118  
10

#25 ラウル・フェルナンデス

CryptoDATA RNF MotoGP Team / APRILIA RS-GP

+26.504  

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