MotoGPRACE REPORTS

第14戦日本GP

2023年10月1日(日)

モビリティリゾートもてぎ
路面:ドライ 26℃、気温:24℃、湿度:78%

大雨で赤旗、12周で終了。マルケス、約1年ぶりの表彰台。

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RACE REPORT

 インドGPからの連戦となった第14戦日本GPは、スタート直前に雨が降り始め、”フラッグ・トゥ・フラッグ”で始まった。レースは2度の赤旗中断で、J・マルティン(ドゥカティ)が優勝、2位にF・バニャイア(ドゥカティ)、3位にM・マルケス(ホンダ)という結果だった。”フラッグ・トゥ・フラッグ”でスタートが切られた24周のレースは、12周を終えた時点で赤旗中断。その後、12周でレースは再開したが、再び、強い雨と路面状況の悪化でレースは2度目の赤旗中断となり、すでに規定周回数の50%を消化していたことからレースは成立。一度目の赤旗中断の順位でリザルトは確定した。

 

 前日のスプリントで3位。その雪辱に挑んだバニャイアは、2度の赤旗中断で挽回のチャンスを逃すことになったが、厳しく難しいレースで表彰台に立ち納得の表情だった。「とても良いレースだったが、同時にとてもリスキーだった。赤旗中断になる2・3周前からアクアプレーニングが激しくなり、難しい走りを強いられた。リアはミディアムを選択していたし、限界だった。中断になる前はホルヘとの差を縮められたが、何度もフロントを失いそうになり、思うように差を縮められなかった。しかし、この難しい状況の中で表彰台に立てたし、今日の結果には満足している。ホルヘとのポイント差も縮まり、チャンピオン争いが面白くなってきた」。

 

 今大会を終えて、総合首位をキープしたバニャイアだが、総合2位のマルティンとは、3点差に縮まった。両選手ともに総合3位のM・ベゼッキ(ドゥカティ)にリードを広げたことで、チャンピオン争いは、マルティンとの戦いに絞られることになった。

 

 3位のマルケスは今季初表彰台を獲得した。前日のスプリントでは、予選7番手から7位。周回数が長い決勝レースでは「トップ10が目標」と語っていたが、”フラッグ・トゥ・フラッグ”という難しいコンディションの中で今季初表彰台を獲得した。ホンダのホームGPで表彰台に立ったマルケスは「久しぶりに表彰台に立つことが出来て最高の気分。今日はスタートしてすぐにレインタイヤを装着したマシンにチェンジしなくてはいけなかった。そのときはまだ完全なウエットではなかったのでタイヤの状況を知るための走行だった。次第に雨量が増えてきたのでプッシュした。ペースはとても良かった。面白い展開になると思った」と、相変わらずの勝負強さとマシンコントールの巧みさを存分に発揮。日本のレースファンを喜ばせた。レースを終えたマルケスは、「レースディレクションは良い仕事をしたと思う。適切なタイミングと的確な判断だった」と赤旗中断の決定を高く評価した。

 

 4位にM・ベゼッキ(ドゥカティ)、5位にA・エスパルガロ(アプリリア)、6位にJ・ミラー(KTM)、7位にA・フェルナンデス(KTM)、8位にF・ジャンアントニオ(ドゥカティ)、9位にR・フェルナンデス(アプリリア)、そして10位にF・クアルタラロ(ヤマハ)と続いた。”フラッグ・トゥ・フラッグ”という難しいレースで3周目にマシンチェンジを行ったクアルタラロは、「結果的にこの判断が間違っていたことになるが、予選が14番手だったし、自分自身に挑戦を課し、チャレンジした。その点はポジティブにうけとめたい」と語るも、マシンチェンジのタイミングが、戦いを厳しいものにした。ヤマハのホームGPで今季ベストを狙っていただけに悔しい結果だった。

 

 中上貴晶(ホンダ)が11位。「難しいレースだったが、集中力を切らさず走り続けた。トップ10には入れなかったが、ベストは尽くせた」。赤旗中断になる数周前までマルケスを追撃していたJ・ミル(ホンダ)が12位。「赤旗中断になるまで7番手にいたが、ヘルメットの視界が悪くてペースを落とさなければならなかった」と悔しそうだった。

 

 ヤマハのワイルドカードで出場のC・クラッチロー(ヤマハ)が13位、怪我から復帰するも金曜日の走行を終えてレースの欠場を決めたA・リンスの代役として急きょ出場のS・ブラドル(ホンダ)が14位。”フラッグ・トゥ・フラッグ”でスリックタイヤに掛けたF・モルビデリ(ヤマハ)は、マシンチェンジのタイミングが遅れたことが影響して18位だった。

RACE RESULT

Po. Rider/Team/Machine Time Support
1

#89 ホルヘ・マルティン

Prima Pramac Racing / Ducati Desmosedici GP23

24:06.3140  
2

#1 フランチェスコ・バニャイヤ

Ducati Lenovo Team / Ducati Desmosedici GP23

+1.413  
3

#93 マルク・マルケス

Repsol Honda Team / Honda RC213V

+2.013  
4

#72 マルコ・ベゼッキ

Mooney VR46 Racing Team / Ducati Desmosedici GP22

+2.943  
5

#41 アレイシ・エスパルガロ

Aprilia Racing / APRILIA RS-GP

+3.181  
6

#43 ジャック・ミラー

Red Bull KTM Factory Racing / KTM RC16

+6.837  
7

#37 アウグスト・フェルナンデス

GASGAS Factory RacingTech3 / GASGAS RC16

+7.587  
8

#49 ファビオ・ディ・ジャンナントニオ

GRESINI Racing MotoGP / Ducati Desmosedici GP22

+8.602  
9

#25 ラウル・フェルナンデス

CryptoDATA RNF MotoGP Team / APRILIA RS-GP

+11.229  
10

#20 ファビオ・クアルタラロ

Monster Energy Yamaha MotoGP / Yamaha YZR-M1

+12.244  

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