MotoGPRACE REPORTS

第2戦アルゼンチンGP

2023年4月2日(日)

テルマス・デ・リオ・オンド
気温:18℃、路面:ウエット・21℃、湿度:57%

ウエットコンディションでモルビデリ、惜しくも表彰台を逃す。

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RACE REPORT

 ポルトガルGPからの連戦となった第2戦アルゼンチンGPはウエットコンディションとなり、予選2番手から好スタートを切ったM・ベゼッキ(ドゥカティ)が優勝、2位にJ・ザルコ(ドゥカティ)、3位にA・マルケス(ドゥカティ)という結果だった。その3人と表彰台争いを繰り広げたF・モルビデリ(ヤマハ)が、レース後半、3番手を走行するも4位。惜しくも表彰台には立てなかった。

 

 モルビデリは、土曜日に行われた12周の「スプリントレース」では、スタートから2周に渡りトップを快走した。このレースも結果は4位だったが、21年シーズンに左膝を負傷してから低迷が続いていたモルビデリの完全復活を印象づける走りだった。 モリビデリは、「両レースともに表彰台争いが出来たし、とてもハッピー。コンディションや状況が変化する中で、良いパフォーマンスを発揮することができた。今日は表彰台に立とうと全力を尽くしたが、ヨハンを抑えることが出来なかった」と悔しそうだった。しかし、完全復活の手応えに、「次戦アメリカズGPでも、同じ感覚で走りたい」と元気あふれるコメントだった。

 

 J・マルティン(ドゥカティ)が5位、J・ミラー(KTM)が6位。そして予選10番手からオープニングラップに一旦最後尾の17番手にポジションを落としたF・クアルタラロ(ヤマハ)が7位でフィニッシュした。 猛列に追い上げたクアルタラロは、3周目に15番手、8周目に14番手へ。そこからは周回を重ねる毎に前者との差を縮め、確実にポジションを上げると20周目には7番手でチェッカーを受けた。 厳しいレースを終えたクラルタラロは、「嬉しさと悲しさの両方を感じている。オープニングラップはいつも、意味もなく自分のレースを難しくしてしまうライダーがいる。スタートはとてもうまくいったし、少なくともスタートポジションはキープしていた。そこに中上が、まるで最終ラップの戦いのようなパスを仕掛けてきた。そんな状況の中で最後尾から7位まで挽回できたことは良かった。ウエットのペースも良かったし、状況が違えばトップ5はいけた」と、激しいレースを振り返った。

 

 8位には、L・マリーニ(ドゥカティ)。そして12番手グリッドから素晴らしい追い上げを見せて、一時5番手までポジションを上げたA・リンス(ホンダ)が9位でチェッカーを受けた。素晴らしい追い上げに急ブレーキを掛けたのは、ヘルメットのバイザーの視界不良が理由だった。リンスは、「今日はいいフィーリングがあったのに残念。ヘルメットのバイザーに問題があり、ある時点から視界が悪くなり、ポジションを落してしまった。それがなければ、今日は、もっといい結果で終われたはずです」と悔しがった。

 

 10位にはF・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)だった。

 

 そして予選11番手の中上貴晶(ホンダ)は、好スタートを切って序盤9番手につけるも、カウルのスクリーンの視界不良でペースをキープできずポジションを落とし13位だった。

 

 ディフェンディングチャンピオンで開幕戦ポルトガルGPで完勝のF・バニャイア(ドゥカティ)は、トップを走るベゼッキを追走したが、17周目に転倒、再スタートを切ったが16位だった。「難しい大会だったが、今日はなんとか表彰台争いに加われた。あのまま2位でゴールできれば幸せだったのに、残念ながら転倒してしまった」。バニャイアはスプリントレースでも6位と苦戦の連続だった。

 

 今大会は、E・バスティアーニ(ドゥカティ)とM・マルケス(ホンダ)、M・オリベイラ(アプリリア)、P・エスパルガロ(KTM)が怪我のために欠場。予選では、J・ミル(ホンダ)が転倒し、ドクターストップで決勝に出場することができず、「スプリントレース」「決勝レース」ともに17台の出場だった。

RACE RESULT

Po. Rider/Team/Machine Time Support
1

#72 マルコ・ベゼッキ

Mooney VR46 Racing Team / Ducati Desmosedici GP22

44’28.518  
2

#5 ヨハン・ザルコ

Pramac Racing / Ducati Desmosedici GP23

+4.085  
3

#73 アレックス・マルケス

GRESINI Racing MotoGP / Ducati Desmosedici GP22

+4.681  
4

#21 フランコ・モルビデリ

Monster Energy Yamaha MotoGP / Yamaha YZR-M1

+7.581  
5

#89 ホルヘ・マルティン

Pramac Racing / Ducati Desmosedici GP23

+9.746  
6

#43 ジャック・ミラー

Red Bull KTM Factory Racing / KTM RC16

+10.562  
7

#20 ファビオ・クアルタラロ

Monster Energy Yamaha MotoGP / Yamaha YZR-M1

+11.095  
8

#10 ルカ・マリーニ

Mooney VR46 Racing Team / Ducati Desmosedici GP22

+13.694  
9

#42 アレックス・リンス

LCR Honda Castrol / Honda RC213V

+14.327  
10

#49 ファビオ・ディ・ジャンナントニオ

GRESINI Racing MotoGP / Ducati Desmosedici GP22

+18.515  

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