MotoGPRACE REPORTS

第6戦イタリアGP

2023年6月11日(日)

ムジェロ サーキット
気温:27℃、路面:ドライ 45℃、 湿度:53%

バニャイヤ、完全制覇。今季3勝目。

PHOTO GALLERY

RACE REPORT

 第6戦イタリアGPは、地元ファンの大声援を受けたF・バニャイア(ドゥカティ)が、その期待に応え、2年連続大会制覇を達成した。プラクティス、予選、スプリント、ウォームアップ、そして決勝レースとすべてのセッションとレースを制したバニャイアは、3日間のプレシャーから解放され、満面の笑みを浮かべた。不安定な天候となった土曜日のスプリントは、「スタートのときに小雨が降ったので、とにかく”フラッグ・トゥ・フラッグ”にはならないでくれと祈った。スタートも上手くいって、落ち着いた走りが出来た」とタイトル争いを繰り広げるM・ベゼッキ(ドゥカティ)との戦いを制した。そして、日曜日の決勝レースでは、「スタートからいい走りが出来たし、去年の優勝よりうれしい。今日はホルヘ(マルティン)との戦いになったが、とにかく先行しようと決めた。それがうまくいった」とスプリントに続き、決勝レースも制し、開幕戦ポルトガルGP以来、今季2回目の満点獲得(37点)の大会。ベゼッキとの差を21点に広げた。

 

 以下、J・マルティン、J・ザルコ、L・マリーニとドゥカティ勢が上位を独占。5位にB・ビンダー(KTM)、6位にA・エスパルガロ(アプリリア)、7位にJ・ミラー(KTM)、8位にベゼッキ(ドゥカティ)。そして、9位には、開幕戦ポルトガルGPで右肩を負傷、5戦ぶりに完全復帰を果たしたE・バスティアニーニ(ドゥカティ)が続いた。

 

 バスティアニーニは、ポルトガルGPのスプリントで右肩肩甲骨を骨折し、第4戦スペインGPに復帰するも完全ではなく決勝には出場せず。第5戦フランスGPを再び欠場し、完全復帰となった今大会は、スプリント、決勝レースと連続9位でポイントを獲得した。戦いを終えたバスティアニーニは、「今年の初レースで初ポイントを獲得できて良かった。スプリントの9周でも厳しい戦いだったが、23周のレースは本当に難しい戦いだった。23周は僕にとっては、とても長いレースだった。それでも、ファビオ(クアルタラロ)やフランコ(モルビデリ)とバトルを繰り広げながら9位を獲得できた。肩の状態をもう一度チェックして、次のレースに挑みたい」と苦しい戦いも、今季初レース完走とポイント獲得を喜んだ。

 

 10位にはF・モルビデリ(ヤマハ)で開幕戦から6戦連続でポイントを獲得。第2戦アルゼンチンGPの4位という今季ベストを更新できなかったが、ホームGPで手応えある走りを披露して満面の笑みだった。バスティアニーニ、チームメートのF・クアルタラロとのし烈なバトルを繰り広げたモルビデリは、「いいレースができた。今日はフロントの空気圧が上がってペースを抑えなければならなかった。期待した結果ではないが、チーム一丸となっていいレースができた」と喜んだ。

 

 そのモルビデリとレース後半、厳しい戦いを繰り広げて11位のクアルタラロは、「朝のウォームアップでマシンのフィーリングがあまり良くなくて、加えてタイヤ・チョイスもうまくいかなかった。今日はリアにミディアムを選択したが、ソフトでいくべきだった。苦しい状況が続いているが、次のザクセンリンクに期待」と巻き返しに闘志を燃やした。

 

 12位にM・ビニャーレス(アプリリア)。そのビニャーレスとバトルを繰り広げた中上貴晶(ホンダ)が13位でフィニッシュした。「今大会は、セットアップがうまくいかず、結局、初日の状態に戻して決勝に挑んだ。フロントのフィーリングが良くなかったが、ブレーキングは安定していたのでなんとかポイントを獲得できた」と厳しい戦いも納得の表情だった。

 

 今大会は、初日のプラクティスでJ・ミル(ホンダ)が転倒負傷で欠場。土曜日のスプリントでA・リンス(ホンダ)が転倒し、右足を骨折して戦列を離れた。さらに、決勝レースでは、予選2番手からトップグループに加わったM・マルケス(ホンダ)が6周目に転倒と、依然としてホンダ勢は苦戦が続いた。今季3回目のレースで3度目のフロントローを獲得したマルケスは、「今日は1周目の10コーナーで、一瞬、転びそうになり、6周目に転倒してしまった。残念な結果に終わったが、引き続き、マシンの改善に取り組まなければならない。来週もレースがあるので、仕事を続けるチャンスがある」と気持ちを切り替えていた。

RACE RESULT

Po. Rider/Team/Machine Time Support
1

#1 フランチェスコ・バニャイヤ

Ducati Lenovo Team / Ducati Desmosedici GP23

41’16.863  
2

#89 ホルヘ・マルティン

Pramac Racing / Ducati Desmosedici GP23

+1.067  
3

#5 ヨハン・ザルコ

Pramac Racing / Ducati Desmosedici GP23

+1.977  
4

#10 ルカ・マリーニ

Mooney VR46 Racing Team / Ducati Desmosedici GP22

+4.625  
5

#33 ブラッド・ビンダー

Red Bull KTM Factory Racing / KTM RC16

+8.925  
6

#41 アレイシ・エスパルガロ

Aprilia Racing / APRILIA RS-GP

+10.908  
7

#43 ジャック・ミラー

Red Bull KTM Factory Racing / KTM RC16

+10.999  
8

#72 マルコ・ベゼッキ

Mooney VR46 Racing Team / Ducati Desmosedici GP22

+12.654  
9

#23 エネア・バスティアニーニ

Ducati Lenovo Team / Ducati Desmosedici GP23

+17.102  
10

#21 フランコ・モルビデリ

Monster Energy Yamaha MotoGP / Yamaha YZR-M1

+17.610  

横にスクロールします

NGKはNGKスパークプラグサポートチームです。

日本特殊陶業コーポレートサイト NGKスパークプラグ/ NTKテクニカルセラミックス 製品サイト レーシングプラグ商品ページ