MotoGPRACE REPORTS

第7戦ドイツGP

2023年6月18日(日)

ザクセンリンク サーキット
気温 27℃、 路面 ドライ 48℃、 湿度 37%

バニャイヤ、連続表彰台。タイトル争いリード。

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RACE REPORT

 イタリアGPからの連戦となった第7戦ドイツGPは、3戦連続今季4回のポールポジションを獲得したF・バニャイア(ドゥカティ)が、2位でフィニッシュした。土曜日に15周で行われたスプリント、日曜日に30周で行われた決勝レースともにJ・マルティン(ドゥカティ)との戦いになり、惜しくも、両レースともに2位だった。

 

 決勝レースでは中盤までマルティンを追撃し、後半一時、マルティンを捕らえて首位に立ったが、再び逆転されて、チェッカーを受けたときは、わずか、0.064秒差だった。 今季4勝目を僅かの差で逃したバニャイアは、「優勝できなかったが、楽しいバトルだった。今日のペースは信じられないくらいで、予想もしていなかった。ホルヘに勝つためには、もっと何かが必要だった。最終ラップになんとか前に出ようとしたが、もっとマシンの旋回性を良くしなければならないと感じた。これが次戦の課題」と惜敗のレースにも、納得の表情だった。 これでバニャイアは、6戦を終えてスプリントでは1位3回、2位2回、3位1回と着実にポイントを獲得、決勝レースでは、3勝2位1回で160点を獲得。総合首位をキープした。

 

 3位にJ・ザルコ(ドゥカティ)、4位にM・ベゼッキ(ドゥカティ)、5位にL・マリーニ(ドゥカティ)、 6位にJ・ミラー(KTM)、7位にA・マルケス(ドゥカティ)と続き、開幕戦ポルトガルGPの怪我から復帰して2戦目を迎えるE・バスティアニーニ(ドゥカティ)が、前戦イタリアGPの9位からひとつポジションを上げて8位でフィニッシュした。 バスティアニーニは、「まだ完ぺきな状態ではないが、今日の結果には満足している。正直、イタリアからの連戦で、いまの体力では厳しいと思っていたし、この結果を期待していなかった」と、5位争いを追撃した走りは、開幕戦で負傷した右肩の状態が完調に戻りつつあることを感じさせるものだった。

 

 9位にF・ジャンアントニオ(ドゥカティ)、10位にM・オリベイラ(アプリリア)、11位にA・フェルナンデス(KTM)。そして、12位にF・モルビデリ(ヤマハ)、13位にF・クアルタラロ(ヤマハ)と続いた。

 

 予選17位(M・マルケスの欠場で16番手グリッド)という厳しいグリッドから12位でフィニッシュのモルビデリは、2周目に中上貴晶(ホンダ)、7周目にM・ビニャーレス(アプリリア)を抜いて14番手に浮上。後半はA・フェルナンデス(KTM)にパスされるが、B・ビンダー(KTM)が転倒、チームメートのクアルタラロがタイヤの消耗でペースを落とし、さらにA・エスパルガロ(アプリリア)がペースを落としたことで、12位でチェッカーを受けた。 開幕から7戦連続でポイントを獲得したモルビデリは、「去年のレースなら、今日の自分のタイムは優勝争いが出来るペースだったが、今年はペースが速くて12位だった。今大会も全体的に苦戦の連続だったが、ベストを尽くした」と厳しいレースを振り返った。今年優勝したマルティンのタイムは、去年優勝したクアルタラロから約20秒短縮。ハイペースの戦いだったことを裏付ける内容だった。

 

 そして、昨年のウイナーだったクアルタラロは、予選12番手(11番手グリッド)から10番手前後を走行するも、後半に掛けてリアタイヤの消耗に苦しみ13位だった。「リアタイヤにソフトを選択したが、うまくいかなかった。それは終盤ペースを落としたアレイシ(エスパルガロ)も同じで最終ラップに抜くことができた。今日はタイヤ選択をミスしたが、トライする価値はあった」と、厳しい戦いを振り返った。

 

 ヤマハ勢の二人に後半追いついた中上が14位でチェッカーを受けた。「今大会は、リアのトラクション不足に加え、フロントのフィーリングが悪くて攻められなかった。今大会はホンダ勢ひとりになったので、なんとかポイントを獲得できて良かった」と厳しい戦いを振り返った。

 

 ホンダ勢は、前戦イタリアGPでJ・ミルとA・リンスが怪我をして今大会を欠場。さらに、M・マルケスがプラクティス、予選、決勝日のウォームアップで5回の転倒を喫し、「レースをする準備が出来ていない」と決勝の欠場を決めた。2010年のMoto3クラス、11年、12年のMoto2クラスを含め、これまで出場した11大会で連続優勝を達成してきたマルケスの欠場にファンもがっかりだった。

RACE RESULT

Po. Rider/Team/Machine Time Support
1

#89 ホルヘ・マルティン

Prima Pramac Racing / Ducati Desmosedici GP23

40’52.449  
2

#1 フランチェスコ・バニャイヤ

Ducati Lenovo Team / Ducati Desmosedici GP23

+0.064  
3

#5 ヨハン・ザルコ

Prima Pramac Racing / Ducati Desmosedici GP23

+7.013  
4

#72 マルコ・ベゼッキ

Mooney VR46 Racing Team / Ducati Desmosedici GP22

+8.430  
5

#10 ルカ・マリーニ

Mooney VR46 Racing Team / Ducati Desmosedici GP22

+11.679  
6

#43 ジャック・ミラー

Red Bull KTM Factory Racing / KTM RC16

+11.904  
7

#73 アレックス・マルケス

GRESINI Racing MotoGP / Ducati Desmosedici GP22

+14.040  
8

#23 エネア・バスティアニーニ

Ducati Lenovo Team / Ducati Desmosedici GP23

+14.859  
9

#49 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ

GRESINI Racing MotoGP / Ducati Desmosedici GP22

+17.061  
10

#88 ミゲル・オリベイラ

CryptoDATA RNF MotoGP Team / APRILIA RS-GP

+19.648  

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